2009年8月24日月曜日

【8/24】原価って概念は深い


◆日記,会計
工場の偉い人に、スループット会計に基づいた採算性指標(スループット/制約条件時間)を紹介してみたが、
「で?ボトルネック工程の操業を最大にして収益の最大化を目指すのは当たり前じゃん」
との反応。
僕も、それはよくわかっている。だけど、これまで定量化できていなかったものを定量化したわけで、つまり、これまで直感で最大化しようとしていた工場の最大利益について客観的な管理や予測が可能になるのだけど、そんなことは全く既知の事という扱いだった。

…んー、どうすれば従来(直接原価計算+操業度)の思考方式に慣れた人を「おおっ?」と言わせることが出来るんだろうか。

従来の原価計算方式では、各製品それぞれが工程を通っていく毎にそこで費用を発生させ、それが各製品の原価となると考えるけれども、TOCではそうは考えない。
製品個別の原価は、ほぼ原料費のみと考える。
加工費はかなりの程度固定費であって、製品個別に発生していくわけではないと考える。
工場の総費用をボトルネック工程の操業時間で割って、ボトルネック工程一時間当たりのコストと考える。(製品の原価ではないよ)
これらの考えはかなり理にかなっていて、かつ事実に沿っていて、とても分かりやすいと思う。実際、充分に操業度が高いときは、年度通算した工場の総費用はあまり変化がない。だから、製品をたくさん作って売れば、製品一つあたりの原価は下がるような計算になる。(製品一つあたりの原価、というのがそもそも原価計算的思考法なのだけど。)
僕の説明は分かりにくいかもしれないが、TOCの考えはとても分かりやすい。

でも、従来の原価計算の思考法に慣れた人はこのTOCの考えを、分かりやすいとは思えないらしい。ボトルネック工程以外の工程の費用が個別に製品に付加されないのはおかしいと思うようだ。
まあ、それもわからんではない。目の前に機械があり、人がいて、動力を使って製品をこねくり回しておきながら、その労務費や機械の維持費や動力費が、その製品の原価ではないとはどういうことなのか。

そのあたりの認識ギャップを埋め、なおかつ制約条件時間当たりのスループットという指標が、実際に経営判断をするにあたり役に立つということを示せれば、TOC・スループット会計の利便性がわかってもらえるはずだ。


◆英語
gabaテキスト音声

2009年8月23日日曜日

【8/20~23】これってworkaholicなのかな

◆日記,会計
ここのところ、会社にいなくても、ずっと仕事のことを考えている。
前にも書いたかと思うけど、学生の頃の僕は「実学的なことはくだらない、面白くない」と考えていて、社会人になってからも「仕事人間はつまらない」と考えていたから、今の僕はとてもつまらない人間になっているということになる。。。

何を考えているかといえば、TOCの管理会計制度であるスループット会計を勤め先の管理会計へ導入する方法だ。

先の日記のまとめは、その後さらに1冊本を読んでみた僕が振り返るに、冗長かつ不十分かつ理解不十分な内容となっているので、また後日時間を作って簡潔にTOCとスループット会計のコンセプトをまとめなおそうと思うが、スループット会計が従来の原価計算とは全く異なったものであり、企業の生産性(稼ぎ)を向上させるためにかなり強力な武器になることは間違いないと確信している。
勤め先の実際の売上&原価&製造工程DATAを使って、スループット会計を用いた製品の採算性検討をしてみたところ、これまでの直接原価計算による採算性指標とは全く異なった結果が出てきた。

会社の経営に関わることなので詳細は書けないが、一般的な話に置き換えて書くと、簿記の直接原価計算でいう売上総利益(売上-原料費-労務費-経費)とスループット(売上-原料費)は、要するに労務費と経費の差があるだけで、売上に対するその比率とかを求めたところで、従来の採算性とはあまり差がない。
しかし!スループット会計で言う採算性、つまりCCR(能力制約資源)の稼働時間でスループットを割った数字を持ち出したところで、全く世界が変わる。
製品別採算性順位は、売上高総利益率によるものとスループット/CCR時間によるもので全く違うばかりか、その生産性の高さの差異が全く逆転してしまったような製品もあった。

例えば適当な数字だけど、
製品A: 売上高総利益率 50% スループット/CCR 30
製品B: 売上高総利益率 20% スループット/CCR 60
というような。

そうすると、一定期間Aを作って売り続けたときとBのときでは、稼げる付加価値が2倍違い、しかもBの方が高いという結果になる。売上高総利益率はもちろんAのみを作り続けた時の方が高い。でも、利益額が全然変わるのだ。
しかも、上記をもとに売値を考えると、Bにはまだ値下げ余力があることが分かる。Bの売値を下げて売上高総利益率をさらに下げたとしても、まだまだAよりも稼げるということがわかる。
やばい。これはやばい。革命的過ぎる。
これまでの採算性検討は一体なんだったんだ。
売上高総利益率は、売上高間接費率+利益率以上なければダメ(赤字扱い)じゃなかったのか!?

これはなんとしても僕が担当している事業部幹部にこの指標を取り入れてもらわねばならない。これ、うまく行ったら数億円とかのオーダーで事業部の業績を上げられる可能性があるような…
問題は、どうやって偉い人たちにこの新しい指標を受け容れてもらうかだ。これまでとは根本的に異なる評価基準を導入しろというわけだから、絶対抵抗があるはず。まず僕の上司をオルグするところからスタートだな。

そんなこんなで、ここ数日、オフの時間はTOCの本を買ったり読んだりしていた。
全然オフになってないけど。

◆買った本

◆英会話
土曜に1レッスンだけ受けた。
今回の収穫↓
相手のオファーを丁重にお断りするときの表現は「丁寧な導入+直截な断り」。
スタートを丁寧にすれば、直截な断りの文句を接いでも失礼な物言いとは受け取られないとか。
例:
I wish I could however I have to do XXX, so I can't.
I appreciate the offer but I don't want to.

◆英語
gaba1レッスン
gabaテキスト音声

2009年8月20日木曜日

【8/13~19】よいこの君主論、重版!


もう日付とかどうでもよいのかもしれない…

◆よいこの君主論

それはそうと、『よいこの君主論』が重版との連絡が入りました。
重版ですよ!重版!
パンクマニュアル以来!文庫だけに部数も多いらしい!
すごく嬉しい!

どれくらい嬉しいかって言うと、『よいこの君主論』が出版された時と同じかそれ以上!
だって、需要がなくても本を市場に放り出すことは出来るけど、売れない=需要がなければ重版されないわけでしょう。
つまり、この本には初版部数以上の需要があるってこと=魅力があるってことが、今回重版されて初めて証明されたってことになるんですよ。
出版そのものは編集者の個人的暴走でもできることがあるかもしれないけど、重版は消費者の集合知による判断であるわけで、より客観的で一般的に価値が認められてるってことなんですよ。
だから、ある意味で重版にはその本が出版されること以上に価値がある、嬉しいことなんですよ!!

ま、名誉的なことは置いといて、不労所得も入るしね~

この重版を受けて『よいこの君主論』がもっと売れますように。
売れて売れて売れまくり、ブラジルの熱帯雨林の木々を全て伐採してパルプにしても紙が足りなくなり、世界的紙不足から経済活動が停滞して世界恐慌へ陥ったところでやっと売れ行きが鈍化するような状態になりますように。

◆お盆休みの日記
13日 熊本より、兵庫へ帰る
14日 兵庫より、静岡へ帰る
15日 静岡にて、寝込む
16日 静岡にて、友人と昼食。生まれて初めてうなぎの白焼きを食べる。ウマー。兵庫へ帰る。

実家に行くと寝込みがち。
いつも悪寒と頭痛と吐き気という同じ症状。
前にかがみさんの実家に行ったときも同様の症状で寝込んだw
疲れてるとそうなるのかも。

◆TOEIC
7/26に受験したTOEICの結果が、ネット上で通知された。早いな。
受験直前にDSの実力診断でたたき出した870の予想値には遠く及ばなかったものの、過去最高のスコア795をマーク。
その前が650だったから145も上がってるよ。毎回これだけブレがあるとTOEICスコアを実力チェックに使えないじゃないか。でも天井が上がってきたって事は、多分実力も上がってるんだろうね。そう解釈しておきたい。
特にリスニングは英会話の効力!だと思いたい。

◆トレーニング
8/19、丸二週間のブランクを経て復帰。1時間ちょっとトレーニングした。
今日はバイクテストという、負荷を上げながらバイクを漕いで心拍数を測る体力診断をやってみたが、7段階中6のランクの体力と診断されてしまった。前回は5だった。
身体能力や体力が優れていると判断されたことなんて僕の学生生活中一度もなかったのに、おかしいよね。
どうも、心肺機能だけは優れているらしい。でも、持久走とかも後ろの方だったけどなあ。。。

◆英会話
しばらく行っていなかったため、学校から電話が掛かってきた。15時過ぎくらいに。
普通に仕事中だよ。
まあ、アラートを鳴らしてくれることはありがたい。今週末はダブルレッスンやるぞ。

◆会計
僕の上司の上司(部長)と会議する機会があったので、簡単なプレゼン資料を作ってTOC&スループット会計を勤め先の管理会計に導入してみることを提案してみた。
具体的な管理会計資料の試作品などがなかったので、部長は何がどう変わるのかあまりイメージできなかった模様。
実際の会社の経理データを使った管理損益資料の試作とかって、結構大変なんだよね。
休み明けでスケジュールが押し押し状態だから今は作業できないな…
かといって9月に入ったら予算立案の業務で忙しくなってしまうが…

◆英語
17日以降、gabaテキスト音声40分/日

2009年8月12日水曜日

【8/9~12】スループット会計


僕の出生地水俣にいます。
親戚宅の回線を借りて更新。

ここ数日は、ヒラメを食ったり、アワビを食ったり、肉を食ったり、桃を食ったり、寝たり、起きたり、していた。(家にTVがないので最近の芸人とかわかりません)

◆静岡地震
mixiの方に書いたけど、僕はまだ静岡に帰省していなかったので全く無事でした。
朝五時過ぎに友人からの安否確認メールがあって起きたけど、僕は地震があったことすらしらなんだ。
ニュースを見る限り、あまり家屋の倒壊といった致死性の事故は起きていないようだから一安心。
これ、予想されていた東海地震そのものでも東海地震に繋がるものでもなんでもないということだけど、東海地震は一体いつ来るんだろうか?かれこれもう30年は「いつきてもおかしくない」と言われているのだけど。今回のが東海地震であって欲しかったよ。不安が一つ解消されるから。知ってる範囲でも地震が来るまでは家を買わないとかいう人もいるんで、東海地震予想は確実に静岡人の心理に影響を与えてるんだ。
まあ地学の世界では30年どころか100年だって余裕で誤差の範囲なんだろうけどさ。


◆買った本
書くの忘れてたけど、8日に買ったもの。



◆読書感想,会計


TOC関連本2冊。以下に要約を含む感想を作ってみたけど、財務or管理会計に関わる人以外には意味不明かもしれない。


◇TOCとは?
TOCというのは、Theory of Constrainsの略で、日本語で「制約理論」と呼ばれる、企業のパフォーマンス向上のための理論。ベストセラーとなった『ザ・ゴール』で物理学者エリヤフ・ゴールドラットが提唱したもの。

『コスト~』はTOCの重要な評価基準であるスループット会計についての入門書。
『制約理論~』はTOCの全体の図解概説書。

TOC自体は工場の製造工程の改善にも適用できる理論だけど、僕は会計に近いほうの人間なのでそっちに興味を持って読んだ。『ザ・ゴール』は未読なんだけど。


◇集中の五段階
TOCのキー概念は「集中の五段階」というもので
 1.システムの制約条件(ボトルネック)を見つける
 2.制約条件を徹底活用する
 3.制約条件以外の全てを制約条件に従属させる
 4.制約条件の能力を高める
 5.制約条件が解消されたら、惰性を避けて1に戻る
というプロセスにて、継続的にシステムのパフォーマンス工場を行うというもの。
「制約条件内で最高のアウトプットを達成し→制約条件を引き上げ→新しい条件を発見し→以下無限ループ」という感じ。

僕が思うに、3が非常に重要で、かつ他の改善活動の常識と反する、革新的箇所だと思う。制約条件がシステム全体のアウトプットを規定するのだから、他の条件を改善する活動は、当面は無駄と言うことだ。これはとても合理的だ。
僕の勤め先でも、全工程で工程別に改善の評価をしているのだけれども、あれが無駄だといったら、工場の人はどう思うんだろうか…

あらゆる継続的プロセスには評価が必要だけど、TOCではスループット会計という収益性評価方法を使用し、改善が実際に進んでいるのかどうかを判断する。


◇スループットとは?
スループットというのは、売上から外部購入費を引いた残りのことで、売上に連動して外部に流出する分を除いて自社内に取り込める分のことを指している。『コスト~』でも指摘されてたけど、会計用語の付加価値とほぼ同じ。簿記で言うと貢献利益とほぼ同じ。なのでスループットは、業務遂行上生じる経費≒固定費を賄う原資を指している。その固定費はスループット会計で「作業経費」といわれる。スループット会計では、実際の稼ぎと言えるスループットを重視して、その増減で会社の収益性を測る。
スループットは
 スループット=収益-外部購入費
だから、純利益は
 純利益=スループット-作業経費
となる。

外部購入費というのは、自社資産の活用によるものではなくて外部から調達するものにかかる費用のこと。直接人件費(労務費)以外の直接費は大体外部から購入してくるものだとすると、
 外部購入費=原料費+外注費+販売直接費
が外部購入費に近似する。近似するけど、例えばもし自社の配送ルートを持っていたなら、それは販売直接費だけど外部購入費には入らない(はず)、などの例外がある。それぞれの企業や事業によって。

それと、スループット会計では在庫の増減による影響を受けないよう、修正する。在庫の増減で利益が増減すると、ある程度そこで数値の操作が出来かねないし、営業活動と違うところで利益が動くのも実力が反映できていないということだと思うので、在庫の影響は排除できたほうが公正だと思う。



























◇スループット会計のメリット
このスループットが分かると何が良いかというと、ある製品や案件を受注する価値があるかどうかが正しく判定できるようになる。
それに、利益を出すためにコントロールすべき対象も明確になる。

財務会計(財務諸表を作成するための会計方法)では、それはできない。
財務会計上の売上原価には、直接・間接人件費や減価償却費などの固定費も含めるので、そのうちいくらが変動費なのか分からない。
もし、受注が増えても固定費が一切増えないとしたら、収益が変動費を超える案件の受注は、実際には会社に利益をもたらす。
だけど、総合原価計算とか個別原価計算とかいった簿記的原価計算(『コスト~』では「伝統的原価計算」と呼ぶ)は、全て間接費の配賦を前提としているので、それを基準にして受注可否を判断すると、固定費を除けば黒字の案件でも配賦基準(標準操業度など)の設定次第で赤字=受注しないという誤った判断になってしまうことがある。
スループット会計なら、社内に残る価値だけを評価するので、そういった過誤は防げる。

スループットを増やすための施策は、収益を増やすか外部へ出て行く変動費を減らすかの二択なので、管理する対象も明確だ。当然、純利益を増やそうと思ったら(スループットは確保した上で)作業経費を削減するのみ。
ただ、スループット会計では、スループットを増やすことを主眼に置くので、作業経費の削減はあまり重視されない。というのも、むやみに作業経費を減らす所に主眼を置くと、スループットの源である収益を減らすことに繋がることが多いからだとか。営業の経費節減とかはそうなのかも。

あと、工程の外注の是非について考えるときは、スループット会計を使うべき。社内原価は、伝統的原価計算で計算されていることが多いため、間接費が乗せられて高くなっていることが多く、その工程を「外注したほうが安い」と評価されることが多い。
しかし、スループット会計を用いてそれを評価すれば、持っている社内のリソースを活用すればキャッシュの流出が少なく、利益に繋がることが分かる。
よく、現場の作業改善によるコスト・リダクションとか言うけれども、労務費なら外注した分の工程の人間を削らない限り、原料の使用量を減らしてもそれの購入量が減らない限り、出て行くお金を少なくすることは出来ない。スループット会計ならそれが良く分かる。


◇連結スループット(『コスト~』p.24~)
僕にとってすごく新鮮だったのは、”連結スループット”の考え方。
企業の成績・評価は連結決算で決まる。だから、スループットもグループ全体の視点で見なければならない。グループ会社への外注は、その会社単体で見ると外部購入費なんだけど、グループで見ると同一決算内のやり取りで、それはグループの付加価値に留まるので、外部購入費ではない。外部に流出する費用ではない。
グループ会社への業務委託などを評価する際には、連結スループットで考えたほうが良い。
(ただし、税務対応上、取引価格が合理的・構成である必要はある)
…なるほどねえ。
経営者の評価は企業の評価=連結決算で決まるし、従業員の給与・賞与も企業の評価に連動する部分がある。特に管理職なら。だから連結スループットを改善していくことが重要なんだ。僕の勤め先は大きな会社の子会社で、僕はそこ独自の社員なのだけれども、従業員のほとんどは親会社からの出向者で、彼らの賞与は親の連結決算(と春闘の結果)次第で上下する。グループ会社との取引も多い。僕の勤め先の財務分析をする際には、連結スループットの考えが重要だ。


◇スループット・ダラーとダラー・デイズ(『制約理論~』p.94~)

制約条件の稼動時間当たりに稼げるスループットを”スループット・ダラー”という。飽くまでも制約条件となっている工程の稼動で見るのがミソで、会社のスループットはそこで決まるので、そこを集中して管理しましょうというのがTOC。
これ、アメーバ経営の”時間当たり付加価値”にかなり近いのだけれども、その制約条件に集中するというところがちょっと違う。あれはアメーバ単位だったと思うので。

投資額に日数をかけたの値を”ダラー・デイズ”という。100ドルを100日間投資したら1万ダラー・デイズ。1万"円"を10日間投資したら10万円デイズ。2万円を5日間投資しても10万円デイズ。リターンも同じ尺度で測り、投資ダラー・デイズを上回れば投資を回収できたと見なす、らしい。
ダラー・デイズはー…NPV(賞味現在価値)に近いのかな。金額に時間を加味して考えるという意味では。
ただ、NPVよりずっと簡便で分かりやすいのがいい。


◆英語
なし


2009年8月9日日曜日

【8/5~8/8】夏だ!花火だ!無関係だ!



仕事では、新人の指導をしたり会議をしたりしていた。

経営を改善するための会議に定時後に参加。
管理職各位が居並ぶ中にいたので、意見が大体出尽くした頃に「おい、若いの、なんか意見ないんか」と振られたので、
「個別具体的な改善案を考える前に、世界の競合と張り合い伍していくつもりなのか、国内の需要に応えることに特化して縮小均衡していって最終的に撤退するつもりなのか、先に決めたほうがいいんじゃないですか?」
と思っていたことを言ってみたら苦笑い&スルーされた。
まあ、そんなもんか。
ゴールの設定によって改善案も変わるはず(競合と張り合うなら積極投資が必要だが、縮小均衡なら追加投資はしたくない)なので僕の言っていることは自分では間違ってはいないと思っているけれども、何か権威ある文献やデータに依拠してメッセージを出さないとだめだよね。今後はそういう方向でちょっとデータ集めをがんばってみよう。

原価計算について経理の人と工場の人と一緒に開催している勉強会があった。僕は上司が用意した資料を元に概要を説明せよとのミッションを授かっていたが、財務BS・財務PL・管理PLと、その中の財務原価計算・管理原価計算の差異etcというトピックはかなり広大な内容を含んでいるので、話している途中で訳が分からなくなりアワアワしてしまい、途中から上司に交代。
情けないがしかたない。上司の資料はかなり網羅的で良くできたものだったが、僕が準備不足だった。反省。しかもその後ブルーな気分になり、あまり発言できなかった。反省。
内容は理解しているつもりだったが、理解していることと体系立てて説明できることはまた別の問題ということだ。

僕はどうも人に説明するというのが下手で、公私両面でいろいろ損をしている気がする。
なぜ説明が下手なのか、理由として
 1.理解している”つもり”だけど本当は分かっていない。
  (1)そもそもの知識が足りない
  (2)知識はあるが整理されていない
 2.伝えようという意志が足りない
 3.説明テクニックが身についていない
というのを考えた。多分、仕事上のことについては1&3要因が大きいと思う。
分野にもよるけれども、会社の原価計算システムについては、自分はかなり把握しているつもりだけれども、上司みたいに自分で図を描いてみたことはなかった。
綺麗な、人に見せられるものでなくてもいいから、自分で図解してみることが必要かもしれない。
私的な領域でも、例えば自分が愛好している音楽やら何やらについて、それがどれほど素晴らしいものかを人に伝えるのがうまく行ってない。
それは2の要因かもしれないが、そもそも没入具合が足りないのかもしれない。ソワカちゃんだって、本当にハマっていたらkihirohitoさん関連の作品は完全に視聴していてしかるべきだし、少なくとも数作品は暗記くらいしているはず。だけど、このblogで紹介記事を書いた時点ではそうではなかった。僕の紹介記事について友人から感想を訊く機会があったけれども、いまいちソワカちゃんの良さが伝わっていなかったというか、見たいと思わせるのには成功していなかったようで、自分のコピー能力のなさにがっかりした。
その点、かがみさんの作品紹介は、全然知らん分野のものであっても「見たい」「やってみたい」と思わせるものが多くて、悔しいけれども感心する。長年取り組んできたジャンプ感想で培ったメソッドやテクがあるんだろうなあ。
最近だとバビル二世や9条ちゃんの紹介が熱かった。

そう。そうだ!熱さなんだ。熱さが伝わることが重要なんだ。
その分野の中の位置づけとかカテゴライズとかそういう外形的なものはどうでもよくて、いかに自分がその作品やキャラのことを愛しているかを表現すべきなんだな!
今この文章を書いてて分かった。
その分野に興味がない人でも、書き手の人格には興味があることが多いはず。その人がいかにハマっているかということが分かるような文章を書くべきなんだ。
んー、それがわかっても具体的に何をどう書けばいいかは分からないけど、今後はそういうことを意識してやってみよう。。

8/8の夕方に大阪方面へ出かけたら、電車がありえないほど混んでいた。淀川花火大会があったらしい。まあ、誘う人も誘ってくれる人もいないから、僕には無関係だが。
とはいえ、みんな連れ立ってウキャウキャしているのを見ていると、なんだか自分が孤独な人間のように思えて、寂しくなってきた。
でもよくよく考えると、学生時代は友人や恋人がいても花火なんかほとんど見に行ってないじゃないか。だから別に何かが変わったわけではない、はずだ。

あ、夏休みに入ったのでしばらく田舎に行きます。というか今まさに新幹線で移動しながらこの日記を書いてるんだ。
Eモバの圏外というド田舎へ行くのでしばらく更新できないかも。

◆ニュース
酒井法子容疑者、か。。。
ごめん。。。興味とか思い入れないや。
それよりお塩先生の続報が消えてしまっているので困る。マスコミは報道出してくれよ。そっちの方が興味あるんだ。

◆metafilter
メタフィルターから拾ってくるものが多いので、もうメタフィルタータグを作ってもいいと思うんだ。


The Chickening is a video game about a chicken who shoots lasers. Out of his eyes. Flying pizza shot out of evil cat heads from Paris, France, Uranus have invaded Earth and transformed the President of The United States of Mexico, Robot Abraham Lincoln, into a piece of broccoli. From the center of the earth the Pentagon desperately dispatches their best agent: Agent 69-420 aka The Chickening. His mission: Destroy Everything and Save the Broccoli!

「ザ・チキニング」は、目からレーザービームを発射するニワトリのゲームだ。
フランスのパリから来た邪悪な猫の首から空飛ぶピザが発射され、ウラヌス神は地球を侵略してメキシコ合衆国大統領のリンカーン・ロボをブロッコリーに変えてしまった。
地球の中心ペンタゴンは、やけくそになって最強のエージェントを派遣した。
エージェント69-420、またの名を「ザ・チキニング」。
全てを破壊し、ブロッコリーを救うのだ!

何を言っているのか分からないと思うけど、多分僕の英語力(日本語力)だけのせいではないと思う。





こ、これは具現化した悪夢だ…と思ったら、メタフィルターにも同じようなコメントがあって笑った。文化は違えどこれに感じることは一緒なんだな。特に自機(チキニング)がライフ切れ直前の悪夢描写センスが切れすぎ。
イントロダクション動画が冒頭の紹介文の内容なのだけど、文章よりもかなりキていてやばいw





まだサイト内の徘徊があまりできてないので、何が可能なのか良く分からないが、どうも世界中の言語の発音のアーカイブを作ろうというプロジェクトっぽい。
サイトに飛んでみるまでは単に語学学習上の興味しか持ってなかったけど、これはそれ以上の何か、もしかしたらものすごく偉大なプロジェクトになるんじゃないかという気がする。
forvo:
forvo日本語ページ:


◆英語
このところなし。
僕の耳はkihirohito作品聴くのに忙しいんだ…

2009年8月6日木曜日

【8/4】亜希子、もし付き合えたあかつきには、オレの為に真っ黒に染めてくれ。


なんだか集中力がなく、仕事がすすまない。
いつもそうだといえばそうだが…
精神的夏バテかなんだろうか。

◆ネタニュース
世間はお塩先生のニュースばかり。
薬は想定内だけど死体がねえ。。。
死んだのは先生とどういう関係の誰なんだろう?
殺してはいないにしても保護責任者遺棄致死とかそういう罪になるのかな。
というか、関係者が高級マンションを借りていて、お塩先生は出入り自由で、住んでもいない女がそこで裸で死ぬって状況は、どう考えても今回初めて女とそこにいたわけじゃないよね。定常的にそこでアウアウな状況があって、たまたま今回は悪い方へ転がったとしか思えない。

まあ、お塩先生はハードコアだから仕方ない。

そんなことより!
矢田亜希子の今後の方が問題だ。
子連れなどなんの問題もないので、早くハードコアの先生を見限り、ファッションパンクの僕と結婚するべきだ(ただし、黒髪にして)。


◆英語:
なし

2009年8月5日水曜日

【8/3】マシュー・ベラミーの歴史学講義

mixi日記を使うor使い分けの機会がゼロだと分かってきたので、連動させてみる。
日記とはいえ、折角書いているのだからたくさんの人に読んで欲しいと思うのが人情というものだよね。

暑い。だるい。眠い。いつもの一日。
定時後に設定された会議に参加。「会社の損益改善をしましょう。なんかこれまでにない新しい増益案はないですか?」というテーマ。
でもこれ、いつも予算立てるときと同様に管理職にしかお知らせされてないんだよね。僕は事業部の管理職の補佐役なので連絡来るけど。
いつものメンバーにいつもの話題を振っているだけなので、これじゃあ革命的なこと起こりようがないと思うのだけど。。。

◆ネタ
metafilterで紹介されてたのだけど、ここ↓でウンベルトエーコの講義動画&音声podcastが見られる。
テレビ・オンタリオの「Big Ideas」という番組のログらしい。
海外の民放はレベル高いな! ←※訂正:公共放送のようです
ただ、残念ながら、僕の英語力ではウンベルト・エーコが何を言っているのかよくわからない。
普通にリスニング力不足に加え、知識・語彙不足もあるのかもしれないし、ウンベルト・エーコがイタリア語訛りであるからかもしれない。
(でもイタリア語訛りってローマ字読みっぽくて聴きやすいところもあるね)
がんばってしばらく聴いてみたけど、聴衆が笑ってる理由が分からないよ~寂しいよ~
ものすごく断片的になら分かる部分もあるけどなあ。。。
書き起こし原稿もあるとうれしい。

そして、podcastのリストを見ていたらMatthew Bellamyがいてびっくり。
マシュー・ベラミーといえば、museのフロントマン(ボーカルギター)なわけじゃないですか。ここには場違いじゃないですか(僕はリストにある名前ではウンベルト・エーコしか知らないけど)。
そして紹介文はこんなの↓
Matthew Bellamy from the History department at Carleton University in Ottawa delivers his competition lecture entitled "A Watershed Moment: Canada and the Second World War".
「分水嶺の瞬間:カナダと第二次世界大戦」のタイトルで講義とは。。。いくらなんでもマシュー多才すぎるだろう。
そういうわけで、museファンの人は同姓同名のカールトン大学講師マシュー・ベラミー氏を応援すればいいんじゃないかな。なんか権威ある賞を受賞したこともあるようだし。

◆ネタ
日本の衆議院選挙がエコノミストのtop記事になってた。
Japan’s election
Promises, promises
「世界で最も政権に固定化した政党、命がけの戦いに直面-日本」
もちろん内容は読んでないんで、誰か読んで要約してw

◆英語;
なし。ずっとkihirohitoさんの曲聴いてた。

2009年8月4日火曜日

【8/2】紀伊國屋書店 梅田本店で本を買おう!


10時頃起きてネットして予習して、英会話へ。
今週は英会話に全く行ってなかったので、一挙に2レッスンしてきた。
夏物半額セールのはがきが来たので、英会話後はHaNaBISHIにスーツを作りに行った。
作る、というからにはオーダースーツなんだけど、それほど高くない。3万も出せば一着作れる。やっぱり既製のものよりぴったりくる感じがあるので、1年半くらい前からそこを利用してる。ついでにワイシャツも作ったけど、ワイシャツは既製のものの方がいろいろデザインがあるからいいかもしれない。オーダーといっても一定のオプションの中から選ぶ、セミオーダーって言うのかな?そうい
うものなので、例えば二重襟のシャツとかは作れない。
あ、スーツをツーパンツにするの忘れてた…まだオーダー変えられるかな…

その後、本屋を回ったらもう18時で、今日はジムに行くつもりだったけどもう時間がないからやめた。
インドカレー屋でカレーを食べて帰宅。



スーツを注文した後、昨日友人から「梅田の紀伊國屋に、『よいこの君主論』のコーナーできてるよ」との情報を得たので見に行った。
ビジネス書コーナーのレジ前にデカデカと書店員さん手作りPOP+公式POPが立っていて、なんと8面陳列!

よいこの君主論
難しい事は一切なしマジで面白い!

リーダーになりたい人必読!!

立ち読み可です。
とりあえずは P10~P16を読んでみてね。











さらに、文庫コーナーでも書店員さん作成と思われる黒々としたPOPが!


古くていまなお新しい君主論

君主の鉄則 その1
 慕われるよりも恐怖をもってすべし。ただし、恨みを買うな。

君主のあるべき態度、領土拡張のための政策は王侯貴族も社長も課長も小学生も同じ。
マキャベリがメディチ家に仕官した際に献上した『君主論』を、群雄割拠の5年3組を舞台にわかり易く現代語訳。






…うー、POPを作って置いてもらえるなんてうれしい。しかも天下の紀伊國屋書店で!
黒POPの「わかり易く現代語訳」っていう誇大コピーが素晴らしい。
それは思いつかなかった。なんだか負けた気がする。はなこちゃんも黒いし、POPも黒いし、POPの作者の店員さんも黒いや。


◆買った本
BOOK1stに移動して本を買った。
僕ひどいよね。うん、ひどいよ。紀伊國屋さん、あんなによくしてくれたのに。。。僕は最低の人間だな。。。
でも、これは立ち読みしてみてから買おうと思って探していた本で、紀伊國屋さんに置いてなかったんだ…不可抗力なんだ…仕方なかったんだ…

本間峰一『コストダウンが会社をダメにする スループット工場で全体最適』日刊工業新聞社,2008


◆英会話
今日は連続2レッスン。
その講師とは久しぶりだったので、自分の部署に新人が来て自分が指導員になっていることなど、近況を報告した。それほど詰まることなく報告ができ、自分の成長を感じた。
その実態は、前回のレッスンで別の講師に同じ話をしたからってだけなんだけど。

今日学んだ表現のメモ:
When he is well trained or understands his duties enough, then I can move to a different section.

彼が良く訓練されたかもしくは仕事を充分に理解すれば、私は異動できる。

When I complete my duties on the new factory, my value on the job market will skyrocket or I will hold a lot of clout in my section. So, I can write my own ticket.

私が新工場での仕事を完遂できれば、私の労働市場での価値が急上昇するか、もしくは部署内での発言力が増す。そうすれば私は私のすることにたくさんの選択肢を持てる(なんでもできる)。


◆英語:
英会話レッスン80分+その予習60分

2009年8月3日月曜日

【8/1】ただただソワカちゃんを聴いていた日


昼頃起きた。前日遅くまで呑んでいたから仕方がないが、もうこれで不毛確定みたいな一日の始まり。
そして実際ネット以外何もしていない。
ジム行かなきゃと思ったものの、気付いたら20時だったのでもうやめた。

◆favorite
ソワカちゃんをmp3で落とせることを知ったので落としてずっと聴いてた。
ソワカちゃん他kihirohitoさんの作品はピアプロ(http://piapro.jp/)というインディー音楽流通サイト(?)にて「kihirohito」で検索すれば見つかるので、みんな聴きましょう。ソワカちゃんDVDも買いましょう。

ソワカちゃん以外のkihirohito作品もいいんだよね。
「アビサス・アビサム」とかお気に入り。



でもとりあえずはカラオケ(joysound)配信された(or決定した)、「南無666」「そんなところに神は宿らない」「千々石ミゲル友の会のテーマ」「はすのうてな」あたりを聴き込もうと思う。そのうちカラオケで歌うことを目指して。
(昨日のカラオケはDAMだったため、↑の配信は無かった)

◆ネタ
ふと足元に転がっていた空のペットボトルを見たらピュア・エミレーツというやつだった。
どこでだったか忘れたけれども、確か安かったから買ったんだよね。
砂漠のオアシスの水ってのがいいよね。ロマンがあるし、日本でUAEの水を買うというセンスがイカしてる。イカレてる。
しかしなんで水も豊富で輸送コストも低いはずの日本のミネラル・ウォーターより安いんだろうなあ。経済は不思議にみちているなあ。

◆英語:
「god father」2時間くらい(聞き流し)

【7/31】内々定おめでとう


大阪へ内々定者が見学に来たということで懇親会に呼ばれたので、終業時間で即退勤して参加した。見学に2時間遅刻してきたやつがいたが、全く悪びれる様子もなくむしろそれをネタにしていた。これは相当な大物だなあ。

話によると、やはり今年は就活は厳しかったらしく、彼らの同級生にもまだ決まってない人がいるし、他学科では半分しか決まってないところもある(化学系)のだとか。
僕は就職浪人したものの、就活した2006年は状況がスポット的によかった年だったんだよね。ついてたよ。
しかしー、雇用が流動化していないせいで人員調整圧力がガツンと新卒採用にかかるシステムはだめだよねえ。
だって、そんなことすると大学を卒業する年度という、本人の資質と何にも関係ないところで選考にフィルターがかかっちゃうじゃん。そうすると採用する(できる)人材の質に明らかにムラが生じていることになるわけだから、採用が多い年は後々余分になる人材を抱えて採用が少ない年は優秀な人物を逃した、みたいな不均等が起こるから、企業としても決して得するシステムじゃないはずなんだよねえ。

あ、自分で他人事のように書いてるけどこれ僕のことかも?(汗)
>採用が多い年は後々余分になる人材を抱えて

まあそれはそれとして、厳しい市場競争を勝ち抜いてきた彼らにはおめでとうといいたい。そんな逸材達に負けないようにしないと。
自己啓発本→自己啓発セミナー→スピリチュアルカウンセリング→カルト
とステップアップできるようがんばるぞ。

ちなみに、1次会2次会は普通に居酒屋で談笑して、3次会はカラオケに行った。
もちろん一発目の歌は僕の「SATSUGAI」。大いに盛り上がったよ。
いやーやっぱり若い人と行くカラオケはイイ。前エルダーな人びとと行って歌ったら、歌詞について説教されそうになったからな。

カラオケの時点ですでに終電を逃しているので、同じ寮の後輩3人と一緒にタクシーで帰った。寝た。

◆英語:
gabaテキスト音声リスニング20分

2009年8月1日土曜日

【7/30】テレビは見ていない


普通に仕事した。
僕の仕事は大体足したし引いたり掛けたり割ったりするものなんだけど、計数的なものではない調べものというのも結構あって、最近よく自分にとってわけのわからないことを人に聞いてわけが分るものにしていく作業をしている。
まあ大抵は、なるほどという回答が得られるのだけれども、事案によっては一体だれならその問題を体系的に把握しているのか不明ということがある。その場合も、実は思っていなかった人が担当者ということもあるし、本当に誰も事態を把握していないと思われる場合もある。
引継ぎがうまく行ってなかったり、分掌の狭間に落ち込んでたり、あまりに小さな不具合で誰も気付いていなかったりなど、事情は様々だけれども、そういうことがある。

僕の勤める部署は、かっこよく簡単に言えば経営企画部門なのだけれども、そう大きい会社ではないので、純粋に企画的仕事ばかりとは言い切れず、どちらかというと「経理・総務・人事以外の事務屋仕事」と定義した方が正しいような分掌になっている。
だから上記のような落穂拾いをさせられるのだけど、まあそれも他の部署では出来ないことで、どっかの部署や誰かの見落としを指摘するケースもあるので、面白いっちゃ面白い。


◆ネタ

僕も特段欲しいものがないので…いや、ipodtouchは欲しい…まあ、とにかく、それほど物欲のあるほうではないので、百貨店には特に思い入れはない。
なんで社会的にそうなってしまったのかといえば、スレにもそういう話は出てるけど、若者の収入低下とか先行き不透明感とか財とサービスの飽和とか、ヴァーチャルコミュニケーションの発達とか、いろいろ要因はあってどれも部分的に正解なんだと思うけど、このスレの中で、下のレスにハッとした。

519 : ヘラオオバコ(鹿児島県):2009/07/29(水) 01:06:52.62 ID:4qkhkUkN
テレビを信じなくなったからじゃないかな

527 : ねこやなぎ(北海道):2009/07/29(水) 01:07:49.76 ID:9b+XJqA+
>>519
テレビを見なくなったのと物欲がなくなったのと
何か関係があるかもしれないと感じる

んー、これは考えたことなかったけど、確かにありそう。
確か、マクルーハンは新聞やテレビをクールな(=情報量が少なく、オーディエンスが補う部分がある)メディア、本とか雑誌をホットなメディア(=情報量が多く、オーディエンスが補う部分が少ない)と言っていた。
オーディエンスの補完代についてはその通りだと思うんだけど、それは情報量とは関係なくて、実際はそのメディアの独立性というか完結性に関係があると思う。
本だって、もちろんそれそのもので完結しているわけでは決してないけれども、それぞれが独立していると見なすのは簡単。だって、この本とあの本について、物理的にどっからどこまでこの本であの本なのかということは、完全に自明だから。
一方TVや新聞は、それは明確ではない。丸一日途切れることなく放送を続けていて、ドラマの途中にCMが入り、CMではCMのドラマが展開され、番組ドラマはto be continuedとなって来週へ続く。ニュースはその時点でのトピックを羅列しているだけで、別にそれらが並んでいることに意味はない。本当はニュースの取捨選択には編集者の意図があるけれども、少なくともそうではないように見せかけている。新聞も同じで、前日の夕方から22時なり0時なりの時点までの情報をピックアップしているだけで、それは一連のものではない。本は、基本的にはある意図の下に一貫して編集されたひとまとまりの内容を持っている。

話はかなり脱線したけれども、テレビというのはものすごく雑多なブリコラージュであって、何かを紛れ込ませるのにはとても適しているとは言える。つまり、広告媒体としてとても優秀だ。読了したら充実感が生まれてしまう本と違って、テレビの前の人間に際限なくメッセージを提示することもできる。
テレビは視聴者を消費へ駆り立てる、というのは偏った見方・言い方だとはおもうけれども、それのための糊代が非常に大きいメディアであることは確か。テレビ(番組)と広告はもう一体のものとなっているといっても過言ではない。
そんなTVが見られなくなってきた理由(モノの飽和とか、ネット世界の成長とか)と消費意欲の減衰は、サイバネティックな(より大きなシステムの要素同士としての)関係にあると思う。
 テレビを見ない→広告を見ない→消費意欲の衰退
 広告を見たくない→テレビを見たくない→消費意欲の衰退
 消費意欲の衰退→広告への興味衰退→テレビを見ない
 テレビを見ない人が増える→テレビ広告の衰退→テレビ番組の衰退
        →テレビの魅力の衰退→テレビを見ない人が増える
といった感じで。


◆読書感想

これはもうだいぶ前、4月頃に買った本。やっと読み終わった。
やりたいこと・やるべきことをついつい先延ばしにして結局やらなかったり、起源ぎりぎりになって手をつけて無理をしたり中途半端な結果を出してしまったりする習慣を治す方法を紹介している。
この本は文庫だし難しい内容ではないのに、ちょっと読んでは放置、ちょっと読んでは放置、としていた。まさにグズ!
そして本の効果が出てないなw

内容は、まあ多分、~~の習慣とかそういった類の本では常識的内容だと思う。
グズ治療法の骨子は「計画して、実行して、確認して、計画再考」という、いわゆるPDCAサイクルを回そうということに集約できる。
でも個別的内容で、僕にフィットしたものがあったので要約してメモしておく。

◇目標には明確な条件をつける。【p.28】
 →計測可能にする
◇わざわざ自分から選んで悪条件下で作業しておきながら、できないのを環境のせいにしてないか?【p.76】
 →あるあるw
◇小さな問題を複雑に考えるのはやめよう【p.100~】
 →その時必要とされている要件を満たすこと以上のことを考え出すと、仕事終わらないよ?
◇やるべきことをとにかく細分化する【p.136~】
 →資格取得とか実務英語力をつけるとか、そういう大きなプロジェクトは分割しないと掛かる時間を予想できないから計画に組み込めない。それに、「そんな大きなことをやる時間はない」と理由をつけていつまでも手をつけないこととになったりもする。どんな大きなことでも、まずは手をつけなければ、絶対に完遂することはない。
◇「気分が乗らないからやらない」のはもちろんのこと「調子が良いから時間を忘れてやり続ける」というのもダメ【p.148】
 →二つは表裏一体
◇誘惑に負けそうなときは、簡単に手に入らないことを選んでご褒美にする。例えば、親友にお金を預けておき、仕事を終えたら返してもらうようにする、など。【p.156】
 →この例はどうなんだw 確かに、自分から出たものにせよ100万円とか掛かってたらやる気出るかもなあ。
◇セルフモニタリングしろ【p.158】
 →レコーディングはセルフ・コントロールの基本か
◇時には大雑把さが重要【p.167】
 →不明点があって計画が立てられないなら、それが不明であることは留意しつつ、プロジェクトを先に進めるためにとりあえずの計画を立てる。間違ってたら修正すればいい。大きな仕事も、小分けにして「とりあえず今回はこんだけできればいいか」という大雑把な気持ちでチビチビ取り組むべし。
◇自分でやりたいと思うこともやって、初めて他の仕事にも充実感を得られる【p.205】

◆英語:
gabaテキスト音声リスニング40分くらい

【7/29】フレックスタイム制度運用の必要性

フレックスタイム(flexi-time)は時間単位の仕事の効率を高めるには必要な制度だと思う。
例えば前日子供が泣き止まなかったとか何かの已むに已まれぬ事情で眠れなかった人員を、無理矢理8:30から働かせても効率は上がらない、どころか低くなる。ある日の夕方用事があり、18時定時のところ16時に帰ったとして、効率は落ちるだろうか?会社として何か損失が生じるだろうか?別の日には定時-定時以上にまで働いているのであれば、そんなことはない。むしろ本当は行くべき何かしらの用事を置いておいて18時まで働く方が効率は落ちると思う。

そうは言っても、工場勤務だとなかなかフレックス勤務はできない。前も書いたと思うけれども、事務所には現場上がりの人もいるし、仕事上現場の人と話をすることもある。現場はその日その時その場所にいることが仕事の絶対条件(繁忙の現場なら特に、ある時ある工程の人員が一人でも欠けると工場全体の工程計画に支障をきたしかねない)なので、現場の人はその管理に厳しい目を持っている。
だから、長いことそういった場所で働いてきた僕の上長もフレックスタイムの運用には消極的で、特段の理由(病気、事故、公的機関や銀行関連の用事など)がないとフレックスタイム制度を利用することは雰囲気的には難しい。

直接部門―工場の現場を回す仕事であれば、工場の操業時間に合わせた勤務をすることが必須で、意味がある。それは分かる。
けれども、間接部門の人員はその日その時に執務しなくてはいけない理由はあまりない(アポイントは別として)。もっと包括的なスケジュールの中で求められているアウトプットが出せればそれでいいのではないだろうか。アウトプットの質と、それをいつどの机で作成したかということは、直結していないはない。重要なのは必要なアウトプットを出すことで、定時to定時を守ることではない。
もちろん、間接部門でも他の企業と取引がある人は一般的なオフィスアワーにオフィスにいることにも一定の意義があるけれども、それでも必須というわけではない。そもそも執務中でも会議などで席を外すこともあれば外出中の時があることは変わらないので。外部とのやり取りということについても、定時to定時に決められた机にいる事というよりはいつ何の手段でその人にアクセス可能なのかという見込が立っていることの方が重要のはず。

したがって、純然たる間接部門の人員である僕は、あまり勤務時間にこだわる意味は無く、特段已むに已まれなくない諸事情により朝フレックス出勤してしまうことも、大目に見てもらってもいいはずなんだ。
寝坊してすいません。

◆英語:
NIN『the hand that feeds』他音楽40分